NST(栄養サポートチーム)とは?
すべての治療の基盤・・・それは栄養状態です。
私たち「栄養サポートチーム(NST)」は患者さんの栄養状態が適切に保てるようお手伝いするチームです。
- チームには医師、看護師、薬剤師、管理栄養士、臨床検査技師などが参加しており、各職種の専門的な知識や技術を生かしてそれぞれの立場、視点から患者さんに関わります。
- NSTは、患者さんの栄養管理に関する「アドバイザー」として、担当医や担当看護師ともに栄養管理計画を提案します。
なぜ栄養管理が必要なのでしょうか?
“栄養”はすべての治療の基盤です
栄養不良に伴って様々な不利益な結果が起きます。
創傷治癒の遅延(きずが治りにくい)、免疫力の低下、多臓器不全などがあります。
治療を目的として入院しているにもかかわらず、患者さんの栄養状態は必ずしも良好とは限りません。病気の治療とともに、栄養状態を正しく評価して適切な栄養管理を行う必要があります。
栄養状態が良好であることは医療者にとっても患者さんにとってもメリットが大きいのです。
NSTの活動とは?
NSTによる栄養管理を必要とする患者さんの抽出
入院時に行う栄養状態スクリーニング結果を元に、NSTによる介入が必要かどうかを評価して担当医・担当看護師へお知らせします。
また、入院中の患者さんを対象にして栄養状態の再評価を定期的に行っています。
NST回診 (毎週水曜 午後)
- 各病棟をチームで回診し、実際に患者さんと面談し、診察を行います。
- 回診後、患者さん個々の栄養状態や病態を検討して栄養管理計画を立案し、担当医や担当看護師へ提示します。
NST回診
担当医と栄養管理計画の相談 | 患者さんの診察 |
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ミーティング (毎週水曜 回診後)
回診終了後にメンバーと当番リンクNr.でミーティングを開き、入院患者さんの栄養状態再評価やNST活動に関わる各種話し合いなどを行っています。
NST勉強会 (毎月第1月曜 午後6時~)
栄養療法に関する知識の普及啓発を目的に、病院スタッフを対象に勉強会を開催しています。
【内容】
- 栄養管理法の実際や症例検討
- 院内・院外講師による講演
- 栄養補助薬剤や食品の試食・試飲会 など
その他の栄養管理に関わる活動
- 点滴などの栄養関係の薬剤や食品の導入や検討
- 点滴や経腸栄養に関する器具などの導入や検討
- 学会(日本静脈経腸栄養学会など)や研究会への参加
- 各種資料(書籍、学会誌、DVDなど)の管理 など
2008年4月 日本静脈経腸栄養学会「NST稼動施設認定」を取得
NST勉強会・試飲試食会
* NSTは患者さんの栄養状態を良好に保てるよう担当医・担当看護師と協力していきます。
* 実際の回診には医師を初めいろいろな専門家メンバー4~10名位でお伺いします。
* ご不明な点はお気軽に病棟スタッフやNSTメンバーまでお尋ねください。