地方独立行政法人 栃木県立がんセンター地方独立行政法人 栃木県立がんセンター

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理事長あいさつ/基本理念・方針

理事長あいさつ

2024年地方独立行政法人栃木県立がんセンター 理事長/センター長 尾澤 巖

このたび、栃木県知事より再びの任命を賜り、地方独立行政法人栃木県立がんセンターの第3期目となる理事長を務めることとなりました。改めまして、県民の皆様、ならびに医療・行政関係の皆様に深く感謝申し上げますとともに、引き続きのご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

 当センターは1986年の開院以来、がんの「検診から治療まで」の一貫した体制を軸に、標準治療から先進医療、治験・臨床研究まで積極的に取り組んでまいりました。2016年の地方独立行政法人化以降は、経営の弾力性を活かした医療サービスの拡充と業務効率化にも邁進しております。
 現在、私たちが直面している最大の課題は、加速度的に進む人口減少と高齢化です。特に医療の担い手不足は深刻であり、なかでもがん診療の中核を担う消化器外科医の減少には強い危機感を抱いております。当センターでは、手術療法の質と量を維持するため、外科医の確保に日々最優先で注力しております。

 これまでのがん医療は、どこに住んでいても質の高い医療が受けられる「均てん化」を目指してきました。しかし、前述した社会情勢の変化により、理想を維持するためには戦略的な「集約化」が避けられない局面にきております。「高度な手術や高額な機器を必要とする放射線治療は集約して行い、一方で薬物療法や術後の経過観察、緩和ケアなどは住み慣れた地域で支える」この役割分担を最適化するためには、各医療圏の人口動態や疾患別の罹患予測を詳細に分析し、高齢の患者さんの移動距離を最小限に抑えるような設計が不可欠です。
 特に高齢のがん患者さんにとっては、住み慣れた場所で安心して過ごせることが何よりの支えとなります。高度な医療を集約する一方で、地域の医療機関や介護・福祉施設と密接に連携し、地域全体で患者さんの生活を支えるネットワークを構築することこそ、都道府県がん診療連携拠点病院である当センターの新たな責務であると考えております。
 また、当センターは建物の老朽化という課題も抱えており、NHO栃木医療センターとの統合も視野に入れた「新県立病院」の構想を進めております。今年度は、医師会や大学、患者会、県議会など多方面からのご意見を仰ぎながら、基本構想の議論を本格化させてまいります。

 県民の皆様に「ここに来れば、最新で最良のがん医療が受けられる」と、最も信頼され、頼りにされる病院であり続けるよう、職員一丸となって全力を尽くしてまいる所存です。
 皆様の変わらぬご支援とご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

2026年4月1日
地方独立行政法人栃木県立がんセンター 理事長/センター長
尾澤 巖
 
 
 

基本理念・方針

 基本理念と基本方針を指す図