栃木キャンサーバイオバンクの特徴

バイオバンクとは

バイオバンクは血液、尿や組織などの検体を集めて、国内外の大学・研究機関、製薬会社や診断薬メーカーなどの研究者に提供する研究のための基盤です。個々の研究ごとに検体を集めるのではなく、検体をバイオバンクに集めたうえで、様々な研究プロジェクトに提供することで、無駄なく効率的に使用できます。
また、集め方や保存方法を標準化し、品質を向上させることで、より質の高い研究を行うことが可能になります。
このようなことからバイオバンクは、医学研究全体を効率的・組織的に推進するための鍵になると言われています。

栃木キャンサーバイオバンクについて

栃木県立がんセンター 栃木キャンサーバイオバンクでは、提供者の方から頂いた貴重な検体および付随する臨床情報を、国内外の大学・研究機関や企業との共同研究に使用することや、これらの組織の研究者に提供することにより、医学研究の発展に資することを目的として設立されました。
当バイオバンクは公的資金に依存せず、バイオバンクの手数料収入で運営資金を賄う独立採算制をとっております。効率的な管理運営と適切な手数料収入を確保するため、民間企業である株式会社ビジコムジャパンに運営・管理が委託されています。
当バイオバンクでは、「リビングバイオバンク」の考え方に基づき、「生きた」「機能性を保った状態の」試料を保存すべく、従来からの培地を使用しない組織そのままを急速冷凍した試料に加え、特殊な組織・細胞保存用培地中で凍結保存したサンプルも提供しております。

医学研究に利用することへの同意をいただけた患者さんのご協力により、血液や組織などと、それらに付随する情報を研究用に保管させていただき、様々な研究に活用させて頂きます。