栃木キャンサーバイオバンクの特徴

がんの治療法の開発においてバイオバンクは重要であり、世界各国でたくさんのバイオバンクが設立されています。私たちのバイオバンクは次の3つの特徴があります。


1.他バイオバンクよりできるだけ簡単な手続きでスピーディーに検体を提供すること

     

2.腫瘍組織を生きた状態で保存すること

抗がん剤への応答性や薬物の代謝など、生きた腫瘍細胞から得られる情報はがん研究において有用です。適切な方法で凍結保存することによって、凍結腫瘍組織から細胞株を樹立したり実験動物を作成することが可能です。私たちは、腫瘍組織を生きた状態で保存することで、価値ある情報を提供できるバイオバンクを目指します。

3.希少がん・難治がんに焦点を当てていること

私たちは、希少がんおよび難治がんの臨床検体の収集に力を入れます。近年、多くの治療法が開発され、多くのがんにおいて治療成績が向上しています。しかし、依然として希少がんや難治がんにおいては、有効な治療法が開発されておらず、治療法の開発に向けたさらなる研究開発が求められています。私たちは、希少がんおよび難治がんの新しい治療法の開発に役立つバイオバンクを目指します。