食道癌
食道肉腫
消化管間質性腫瘍(GIST)
胃癌
食道胃接合部癌
十二指腸腫瘍
肉腫
胃粘膜下腫瘍(GISTなど)
逆流性食道炎
食道裂孔ヘルニア
食道憩室
食道アカラシア
従来の開胸開腹による食道癌手術は、最も侵襲の大きい手術とされてきました。そのため、胸部操作と腹部操作の両方を鏡視下手術で行う「低侵襲食道手術」(Minimally Invasive Esophagectomy:MIE)の開発を進め、2019年には食道癌手術の全例にMIEを施行しました。
さらに、2020年から最新の手術支援ロボット「ダビンチ Xi」を導入しました。
手術支援ロボット「ダビンチ Xi」による手術
ダビンチは精緻な3次元拡大映像を見ながら、ヒトより可動域の広い安定した精密な関節機能を有するアームを熟練した外科医が操作して手術を行います。
① 多関節機能:人間の手首のように、自由に屈曲・回転
② モーションスケーリング機能:大きな手の動きを小さな鉗子の動きに変換
③ 手ぶれ防止機能:人間の自然な手ぶれが鉗子に伝わらないように自動補正
④ 安定した高解像度3Dカメラ:微細解剖に沿った手術による臓器機能温存
開院以来、食道・胃カンファレンス(Tumor board)を開催し、全症例の治療前診断、治療法、再発時治療方針の検討を行ってきました。また、他院で診断困難例や治療方針に迷う症例も当院のカンファレンスで一緒に検討しています。
外科医、腫瘍内科医、画像診断医、内視鏡医、放射線治療医、頭頸部外科医、病理診断医及び歯科口腔外科医が参加してカンファレンスを行いますので、受診した診療科により治療方針が異なることはありません。
当科は、JCOG(日本臨床腫瘍研究グループ)に入っています。がんに対する標準治療の確立と進歩を目的として、様々な研究活動(多施設共同臨床試験)を行っています。抗がん剤、分子標的薬、免疫チェックポイント阻害剤などの新規薬物療法の治療開発を行い、一歩先んじている可能性のある治療や新しい抗がん剤治療を患者に提供することが出来ます。
初診当日から術前検査を開始し、10日から14日で手術前に必要な検査が終了します。検査はすべて外来で行います。
胃外科・食道外科が上部消化管グループとして同一チームで診療を行っているため、近年増加傾向にある食道胃接合部癌に対しても腹腔・胸腔問わず最適なアプローチが可能であることも特徴です。